ネットとリアルと傷跡

自分の思い出を自分の為に書きまくってるだけのブログ

『涙の行方』

大好きな思い出の場所があります。


彼と2人だけの秘密の喫茶店。


コーヒーも飲めない・煙草も吸わない彼が付き合ってくれる喫茶店。



今じゃ1人で行くしかないんですけどね
今日もそこでのんびりとコーヒーを飲んできました



彼と知り合ってもうどれくらいになるんだろうなぁ
この間こんな会話したんだけどな
7年?8年?とか話してた記憶が。


もうそんなになるんだね。


初めて彼にリアルであったのは3年前の今頃だったかなぁ


まだまだ可愛い若い男の子だった。



私が違う恋で失恋した時に助けてくれた彼。
元々お互いの恋愛の相談を聞いたり・話してたり
面白い話題を共有したり…いい友達だった。


お互いめんどくさい恋愛してて
「だりぃーな」
とか言いつつ沢山話してた。


そんな時に先にあたしが失恋した。
自分で終わらせた恋だったけど行く場所もなく
1人でいるのも辛い時に彼が助けてくれた


まだ会った事もないのに
「僕の所に泊まりにくる?家にあるビール全部飲んでよ!」


今思うとどんな誘い文句だ!って思うけどねw


彼の家の最寄りの駅まで行く。


改札まで迎えに行くね。会った事も写真も見た事もなかったけど
すぐにわかった。声と顔が合ってるというのかな?
「あっ…この人だ」
と瞬間的にわかった。


特にお互い緊張もせず普通に会えた


懐かしいなぁ


あたしはその日凄く沢山沢山歩いて疲れてたんだけど


「僕お腹すいた!マック食べたい!」


本当にマイペースな男の子だった。


その時は今後2人が悲しい結末を迎えるなんて思ってもみなかった。



2人でマックまでくだらない話しながら歩く


失恋した事そんな事は聞かない
普通に会話してた。
うちの近所マックもあるし、あっちにはスーパーもあるんだよ
とか本当に普通の会話。
それが優しさだったのかもしれない。


そこは今でも変わらない。
私の性格的にそれが合ってるから凄い助かる。


彼とは10歳離れてる。
私のほうが10歳上。


マックに行ってもびっくりだった。
まだ学生の彼はマックで飲み物を頼まない


え?マックって水頼めるの!?と初めての発見だった。


あんまりお金は持ってなかったけど
マックは私のおごりw


そこでやっと少し緊張みたいなのが出てきた


あ…ノアさん煙草吸うよね?喫煙席だね
まだまだ若い子なのにそんな気も使える子だった。


そこでその日色々疲れてたのをフーと吐き出す



マックを食べ終わり彼の家に向かう


「どうぞ」


「おじゃまします」


となんか2人で笑い合う




「ひとまず服洗わないとだからお風呂入る?」


はい?w
1番最初にそこ思い浮かんだ?w


「あ…着替えあるから大丈夫だよ?」


「でもすぐ乾くよ!今洗えば!僕やるよ!」


お、おう…
じゃお願いしますw



初めての家で1番最初にやる事がお風呂を借りるって凄いな
今でも笑える事です



ひとまずお風呂に入る。
疲れてたからそして沢山汗をかいたからとても気持ちいい。



お風呂から出たら部屋着を用意してくれてた
サイズが大きいけど可愛らしい?部屋着。


それを着てやっとまったり…


「ビールでも飲む?」


まぁ正直飲みたい気持ちだったから助かる


「飲む飲む!」
「僕ビール飲めないから全部飲んでくれると助かるー」


なんてビールをもらう。


ビールを飲みながらやっと愚痴大会


今日こんな事があった…マジありえなかったと
沢山愚痴言った。それをずっと聞いてくれてた。


彼と私はネットゲームで知り合った


彼はゲームしながら私の話を聞く
私は彼の後ろのソファーで寝っ転がりながら
愚痴をこぼす。彼の背中をみながら。
いい時間だったなぁ。


同じゲームをやってるからどんな風にやってるか気になるから
背後から見に行く


「ノアさん何可愛い事してんの?w」


ちょっこと彼の背中にくっついてゲームを見てた


ゲーム内では2人だけで遊んだ事はその時はない


彼には遠距離恋愛中の彼女が居た
その彼女もゲームの中の人
私が失恋した相手もそのゲーム内の人


お互いネット恋愛中だった


だからお互いの彼氏彼女と遊んでたから
集団で遊ぶ時にしか絡みはなかった


けど私の恋愛はうまく行きそうな時期だった
彼の恋愛は終わりを迎えていきそうな時期だった


けど私の恋愛は終わってしまったけど



ちょっとだけ彼の家に遊びにきた彼女って感じで
その日は疑似恋愛をお互い楽しんでたのかもしれない


「あ…煙草すってくるね」
と玄関に向かう


「ベランダで吸っていいよ?」
「外出ていくのめんどくさいでしょ?」


とベランダに向かう


そこに見えたのは東京タワー


「あ!東京タワーだ!」
「いい場所に住んでるねー」


彼は煙草は吸わないけどベランダまで一緒に来てくれて
煙草を吸う私の隣で話を聞いてくれてた


「煙草の匂いついちゃうから部屋に居ていいよ?」
「大丈夫。煙草は吸わないけど匂いは大丈夫だから」



そしてまた部屋に戻る


もう何本のビール飲んだかなぁ
ちょっと酔いが回ってきた


ソファーでボッーとしてた
無言の時間も気にならない2人だった


気づいたらソファーで寝てしまってた


はっ!と起きた時に目の前に彼の顔があった


「あっ…ごめん つい寝ちゃってた」


恥ずかしい…っていうのが1番の気持ちだったなぁ


今でも聞けてないけどあの時彼は何を見てたんだろう
何してたんだろうw



「疲れただろうしそろそろ寝ようか?」


「うん。ごめんね。」


凄いいい奴なんだ…








続く